上関原発予定地にカラスバト! 


大変重要かつ、ユニークなニュースです。

助成先の「長島の自然を守る会」が上関原発予定地周辺にカラスバトが生息していることを確認したとのことですが、同じく助成先の山下博由さんが、「貝類保全研究会ニュース」として報じたものを転載します。

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「上関戦争にカラスバトが参入!!」 (貝類保全研究会ニュース:2005年11月16日)

原発建設を巡る山口県上関戦争ではこれまで,ビャクシン・ナガシマツボ・ヤシマイシン近似種・シダイタノウラクチキレ・カサシャミセン・ハヤブサ・スナメリなどが原発反対派の味方として気勢をあげてきたが,これに国指定の天然記念物・カラスバトが参戦.大型ルーキーの登場に地元は騒然としている.

「長島の自然を守る会」の発見を受けての相変わらずの後追い調査で,中電も確認.詳細調査の失策に加え,新たな天然記念物の出現に原発推進派は頭をかかえている.

カラスバトは環境省RDBで準絶滅危惧,山口県RDBでは絶滅危惧II類に評価されている.山口県での生息地は,日本海側:見島・蓋井島,瀬戸内海側:牛島のみで,見島では絶滅した可能性が高く,蓋井島の個体群は最近の台風で大きな打撃を受けており,山口県の個体群は非常に危機的な状況にある.

上関町長島での生息は,近接する牛島との同胞個体群であると考えられるが,近隣の離島も含め,詳細な生息状況の再調査が必要であろう.長島での繁殖が確認されるか否かに関わらず,その生息は行動範囲及び繁殖地候補として位置付けられるため,現在の長島の自然環境の保全は必須だと言える.樹林を伐採する詳細調査の継続は極めて望ましくない.カラスバトは本州・九州では海岸部・離島に極めて分断化された個体群が維持されている状況で,牛島-長島の個体群の貴重性も高い.

カラスバトは黒紫色の非常に美しい鳥で,海岸林にひっそりと生息し「ウッ,ウー」という独特の声で鳴き,その姿・声のひかえめで神秘的な美しさは筆舌に尽くしがたいものがある.長島の共有地・入会権裁判の結果に業を煮やし,「ここは,我々のものでもありますよ」と登場した感が強い.この「神の使い」の声を,中電や推進派は謙虚に真正面から受け止めることができるだろうか.(山下博由)


山下博由
貝類保全研究会

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