九州大学で「市民科学」の講義をしてきました。 


事務局の菅波です。

先週の土曜日(11/13)は、九州大学で主に大学一年生を対象に「市民科学」
の講義をしてきました。

この講座は、高木基金の顧問である吉岡斉教授が指導しておられるもので、
「市民科学」をテーマに、土曜日の3コマずつの講義が4回行われる集中講
義です。そのうちの一回を高木基金が受け持つかたちで講義をさせて頂きま
した。

今回は、午前中は、菅波から高木基金の概要、高木仁三郎さんのあゆみ、
国内の助成先の実例を紹介、午後の前半では、村上さんから、アジアの助成
先の実情を紹介、午後の後半で、菅波から助成先のカネミ油症被害者支援
センターと、長島の自然を守る会の取り組みを詳しく紹介するなかで、高木
基金の助成による「市民科学」の実践について解説し、質疑応答などを行い
ました。

カネミ油症被害者支援センターの取り組みは、専門家でも医者でもない一般
市民のグループが、丹念に被害者の声を聞き取り、被害の実像を浮き彫りに
し、その後、行政に救済対策を求めるにあたり、重要な役割を果たした取り
組みですし、長島の自然を守る会の取り組みは、市民グループが、複数の分
野にかかわる研究者と協力し、専門的な調査を積み重ねることで、上関原発
予定地の生物多様性の重要さを明らかにしてきたものです。

菅波からは、この二つの事例の中で、被害者や地域の人たちと専門の研究者
や行政などの様々な関係者の間で、(専門家ではない)助成先のグループが、
うまく役割を果たすことによって、全体として「市民科学」の実践につながっ
てきているというようなことを伝えようと努力したのですが、うまく伝わっ
たかどうかは、あまり自信がありません。

まだ、大学一年生と言うことで、たとえば原発、あるいは公害など、社会問
題に対する具体的なイメージやスタンスが持ちきれていないのだろうと思い
ました。(自分の大学一年の頃を思い出せば、むしろ九大の学生さんの方が
まじめではないかとも思います。)

というとこで、今回の講義では、とにかく、どのような問題でも良いから、
現場に行ったり、当事者の話をしっかり聞いて、そこで自分で考えることが
大切だと言うことを強調しました。

それにしても、高木仁三郎さんの考え方や生き方のことを、まだ何も知らな
い若い人に伝えようとすることは、なかなか難しいですし、それは菅波自身
にとっても良いトレーニングになりました。しかも、30人ほどの学生を目の
前にして、その反応をじかに見ながら講義をするというのは、手応えもあっ
ていいですね。

今回は、吉岡先生から声をかけて頂き、このような機会が実現しましたが、
むしろこちらから、東京近郊の大学等で、押しかけ授業をさせてもらえない
か、高木基金側から考えていくべきなのではないかと思いました。


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