「たまあじさいの会」の調査に参加して 


事務局の菅波です。

先週の土曜日(11/6)に、助成先「たまあじさいの会」の水質調査に参加して
きました。

「たまあじさいの会」は、東京の日の出のごみ最終処分場や”エコ”セメント
工場周辺の環境調査などに取り組んでいます。菅波も、現地を数回訪ねていま
すが、今回、短時間とはいえ、あらためて現場に身を置いてみて、問題の重さ、
根深さを感じてきました。

(日の出の問題や、「たまあじさいの会」の活動については、昨年の助成報告
 集の記事が参考になります。→ http://p.tl/s3I7

今回の水質調査の案内チラシにも書いてあることですが、「たまあじさいの会」
のモットーは、「市民による監視・調査活動は公害発生の確実な抑止力になる」
ということです。

日の出の処分場の問題を本質的に解決するには、様々な側面からの取り組みが
必要ですが、まず、住民が監視することにより、事業者側の対応を迫り、被害
を抑えようとすることが、まず第一です。そのために、処分場周辺の水質や水
生昆虫、植生の調査など、地道な活動が続けられています。

「たまあじさいの会」では、現在、処分場近くに住むメンバーの自宅敷地に、
「市民生活科学研究所」を立ち上げる準備を進めており、今回の調査は、その
お披露目の場でもありました。ここに、大学を定年退職された研究者の方が、
大学で廃棄されたイオンクロマトグラフの測定器を提供してくださいました。
今後、全国で、処分場問題などに取り組む市民グループからの分析依頼に対応
していく計画だということです。これは今後の活動に大いに期待したいところ
です。

「たまあじさいの会」では、これまでも、他の処分場問題に関わるグループ等
に、市民側でできる調査方法をアドバイスしたり、指導してくださる研究者を
紹介したりといった活動を積極的にすすめてきました。また、大学生のフィー
ルドワークなども受け入れ、環境問題に関心を持つ人や、これから研究者を目
指す人たちに、問題の現場を体験してもらうように努めてきました。問題の直
接的な解決は容易ではありませんが、このような、本当に地道な取り組みを継
続していることが大切なのだと思います。

今回、処分場周辺の水質調査のための採水で、周辺を短時間歩き回りましたが、
それだけで、頭や服に、細かい粉塵がたくさんつきました(一瞬、自分のフケ
が大量に落ちたのかと思ったくらい)。処分場周辺で、植物の生育不良や病害
等が増えているそうですが、これは処分場からの汚染によって、植物の免疫力
が低下しているからではないかというのが、「たまあじさいの会」のみなさん
の考えです。このようなことは、厳密な分析は難しいのですが、もともと「た
まあじさいの会」のみなさんが、日の出の問題に立ち上がったのは、自分たち
の家族や知り合いなどで、体調不良を訴えたり、若くしてガンでなくなったり
した方が、何人も出たからであり、文字通り、「自らの命・健康・環境は自ら
で守る」しかない、という切実な思いに至ったからです。

ごみの問題は、私たちの日常生活と切り離せない課題です。そこから発生する
被害の現実と、その切実さを知ることが本当に大切だと思いました。もちろん、
知っただけで終わってしまってもダメなのですが、現場で現実をしっかり受け
とめることが大切だと思いました。


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