批判に学ぶこと 

 事務局の菅波です。9月になっても、あいかわらず記録的な暑さですね。
この熱をどこかに蓄えておいて、冬場に少しずつ取り出せたらと思いますが、
何か良い方法はないでしょうか・・・。


 さて、情報収集・情報発信のツールとして、「ツイッター」は、なかなか便利
なものですね。菅波としても、高木基金としても、まだまだ使いこなせていま
せんが、ウェブサイトや動画配信等とあわせて、活用するNPO等が増えて
きました。
 ツイッターのどこが便利かと言えば、リアルタイムの発信が簡単にできる
ことと、そのリアクションがすぐに「見える」ことだと思います。
 特に、自分たちの主張への批判的な意見をとらえやすいというところが、
重要だと思います。

 菅波も、たとえば、脱原発に批判的な人たちのツイッターなどを、ときどき
見ては、参考にしています。こちらの主張が感情的だったり、根拠が曖昧で
あれば、世の中に通用しないのは当然ですし、そういったことがないか、
批判的な人のコメントを見ながら、チェックしておくことは、原発問題に限ら
ず重要だと思います。

(中には、もっと感情的な批判やら、「○○は全共闘の残党だから怪しい」的な、
 ネガティブキャンペーンに過ぎないものもありますが、それはそれで、参考に
 なります。)


 ところで、今日は、例の鯨肉横流し問題で、告発したグリーンピースの
メンバーが、逆に窃盗等で告訴されてしまった裁判の判決の日でした。
菅波もこの問題には、注目しており、予定の2時に合わせて、ネットで情報
を待っていました。
 ご承知の通り、青森地裁の判決は「懲役1年、執行猶予3年」で、新聞等
のサイトでも、少し遅れて短い記事が流れましたが、第一報は、グリーン
ピース側のツイッターでのコメントでした。
 すでに、この判決に関して、グリーンピース側では、国際的なツイッター
キャンペーンを呼びかけており、海外からも多数のコメントが寄せられて
います。一方で、グリーンピース側の主張に批判的なコメントも寄せられて
おり、そのあたりのレスポンスも、よく「見え」ます。
 
 この問題について、高木基金の理事会などで、きちんと議論したことは
ありませんので、これはあくまで、菅波の個人的な意見ですが・・・

 グリーンピース側が告発した、調査捕鯨に関する組織的な「不正」(鯨肉
の横流し)は、船員のお土産という「慣行」であったという水産庁側の主張
が、問題の初期の段階で、あっさりと認められた一方で、今回の裁判で、
グリーンピース側が主張した、NGOによる調査は社会にとって重要な役割
であり、ジャーナリストなどと同様に尊重されるべきである、という主張が
認められなかったことは、非常に残念です。

 日本の司法判断は、このような部分に立ち入らず、入り口の議論で思考
停止したような判決が下されることが多いのですが、今回も、そのような
判決だったようです。(まだ、判決の全文を読んだわけではありませんし、
そのあたりの詳細は、きちんと確認したいと思っています。)

 ツイッターなどでの、グリーンピース側に批判的なコメントは、
「不正を暴くためなら犯罪を犯して良いのか。窃盗は窃盗だ。」という
ものが多いようです。
 今回の問題があぶり出した調査捕鯨の根本的なあり方の問題、NGOの
役割や、「知る権利」の問題等が、もっと社会に広く理解されてほしいと
思います。
 その点で、グリーンピース側は、非常に頑張っていたと思いますし、
グリーンピースの出版した書籍 『 刑法に脅かされる表現の自由/NGO・
ジャーナリストの知る権利をどこまで守れるか? 』 (グリーンピース・
ジャパン/編、海渡雄一/監修[2009年、現代人文社刊/1,000円+税]は、
非常に良くできたテキストだと思いますので、一読をお勧めします。

 本当は、NGOの社会的な役割が広く認められ、NGOによる告発等
を尊重することこそが、「慣行」となってほしいと思います。
 そのために、自分自身も頑張っていかなければと思っています。


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