NPOにおける支援状況の分析 


事務局の菅波です。おかげさまで高木基金には、毎年、700名くらいの方が、会費や寄付
などの支援を寄せて下さいます。

2000年に高木仁三郎さんが亡くなり、その直後に、高木さんの遺産と、「偲ぶ会」に寄せ
られたお香典、趣旨に賛同して下さった方の会費などが、高木基金の財源となってきま
した。

事務局としては、支援者のみなさんに、継続的に支援していただけるように、
(また、継続的に支援して下さっている方については、そのことを事務局や理事会が
きちんと理解するために)
それぞれの支援者さんについて、2000年度から、毎年の支援があったかどうかを、
「ゼロ」と「イチ」の数字にして、継続状況を把握するようにしています。

たとえば、2000年度から、2010年度まで、毎年支援をして下さった方は、
 <111 111 111 11>と、1が11桁並びます。

支援者のデータベースで、住所や氏名から、特定の方を検索すると、その方の画面に、
この支援状況の11桁が表示されます。(年度ごとに桁数は増えていきます。)

また、日常的に、会費や寄付の入金があったときは、データベースにその情報を入力し、
入力に間違いがないかを、チェックリストに出力しますが、そのチェックリストには、
その方の住所、氏名、電話番号、今回の入金金額、入金の種類、などとともに、支援状況
の11桁が表示されるようにしています。(また、累計の支援額、過去4年については年度
ごとの支援額も表示するようにしています。)

こうして、日常的に、入金のデータを入力し、チェックリストを出力する度に、その支援者
の方が、どのようなパターンで支援して下さっているかが、一目で分かりますし、それを
日常的に把握していることで、全体的な支援の動向が、頭に入ります。

今回、6月中旬に「高木基金だより」を約2,600通発送しましたが、そのうちの1,000人弱の
方に、振込用紙を同封しました。

毎年コンスタントに入金して下さる方には、毎回振込用紙を入れる必要は無いですし、
繰り返して催促をするようでは印象が悪いので、今回、振込用紙を同封した方は、ここ
数年の支援状況から、振込用紙を同封しても良さそうな方を選んでお送りしたものです。

先週末くらいから、実際に振込が入ってきましたが、この支援状況の数字を見ると、なか
なか感慨深いものがあります。

たとえば、今日、入力した方に、次のような支援状況の方がおられました。

<100 001 000 01> つまりこの方は、2000年度に支援があり、その後、4年間、
支援がなく、2005年度に支援があり、また4年間支援が無く、今回支援がありました。
間に4年のブランクが入りますが、ある意味で、コンスタントな支援者さんです。
こうしてみると、ブランクの4年間の間も、ニュースレターなどを、読んで下さって
いたのだろうということが推測できます。

また<100 000 000 11>という方もおられました。
これは、設立時に支援があり、その後、8年間ブランクがあったが、昨年度支援があり、
今年度は、昨年度から継続して支援があったことになります。このようなパターンが
見えてくると、「最近の頑張りが認めてもらえたのかな」と、思えます。
これは、事務局としても、元気の出るパターンです。

もちろん<111 111 111 11>という方もおられます。これは、設立以来、毎年、
支援を下さっているものであり、本当にありがたい方です。

さらに<100 000 000 01>という方もありました。
初年度にご支援があってから、9年間、ブランクがあったが、今回は支援をして
下さった方です。今後に期待ができます。

もうひと方<100 001 000 11>というパターンの方がおられました。
この方の場合は、初回からの支援金額が、10,000円 → 2,000円 → 20,000円ときて、
今回のご支援は、なんと100,000円でした。
支援の間隔がだんだん短くなり、しかもそれとともに、支援金額が急上昇しました。
来年以降、さらに上昇するかどうかは、問題ではありませんが、それにしても
寄付して下さった方の満足感が高まっていることは、間違いないと思います。

高木基金のようなNPOにとっては、支援者の動向こそが、活動への評価であり、
支援して下さった方が、高木基金の活動に満足して下さっているかどうかのバロ
メーターだと思っています。

今後とも、多くの支援者さんに、満足して、継続的に支援していただけるように
頑張っていきたいと思っています。

(NPO関係者の方などで、このような支援分析のデータベースに興味をお持ち
 の方は、遠慮無くお問い合わせ下さい。たいしたノウハウではありませんが、
 それなりに知恵を絞って、データベースを構築してきましたので、参考にして
 いただければ幸いです。)